教員は教えながら、けっこう考えてる。

教えるだけじゃない、“考える先生”のつぶやき帳。

教師が裁かないという選択

子どもは、ときに嘘をつく。 とても自然なことだと思う。 それが、誰かを傷つける嘘であったとしても、その裏には「自分を守るための必死な理由」がある。 「死ね」と言ってしまった。でも、それをどうしても認められない。 物を隠してしまった。状況からし…

「正しさ」で息が詰まるこの社会で

最近、思う。 この社会がどんどん生きづらくなってきた理由のひとつは、「すべてを正しいか正しくないかで判断するようになってしまったこと」ではないだろうか。 働き方改革を例にとってみる。 時間外勤務は「正しくない」。時間内勤務は「正しい」。 それ…

学級経営は「うまくやろう」と思わない方がいい

クラスを安定させるために、僕が大事にしていること 現在、3年生の担任をしている。勤務している学校は少し特殊で、4年以上同じクラス、同じ担任で過ごす。 昨年度までは長期で担当したクラスを卒業まで見届け、今年度からは新たな学年の担任に戻った。長期…

家庭教育は、家庭にしかできない

スマホとタブレットに子どもが“負けていく”現場から 今、子どもたちが静かに壊れていくのを見ている。 ICT教育を否定するつもりはない。GIGAスクール構想の理念にも共感している。一人ひとりの学びを支えるツールとして、タブレットは可能性に満ちている。そ…

マナー違反?ハラスメント?これも教育?

今年度、教育実習を担当した学生が、春からうちの学校に入職した。それだけでも嬉しいことだが、自分にとってはある種の責任も感じる。 彼女(仮にA先生とします)の育て方について、正直、いま悩んでいる。 私の新任教員へのスタンスとしては、「失敗するの…