2025-01-01から1年間の記事一覧
子どもは、ときに嘘をつく。 とても自然なことだと思う。 それが、誰かを傷つける嘘であったとしても、その裏には「自分を守るための必死な理由」がある。 「死ね」と言ってしまった。でも、それをどうしても認められない。 物を隠してしまった。状況からし…
最近、思う。 この社会がどんどん生きづらくなってきた理由のひとつは、「すべてを正しいか正しくないかで判断するようになってしまったこと」ではないだろうか。 働き方改革を例にとってみる。 時間外勤務は「正しくない」。時間内勤務は「正しい」。 それ…
クラスを安定させるために、僕が大事にしていること 現在、3年生の担任をしている。勤務している学校は少し特殊で、4年以上同じクラス、同じ担任で過ごす。 昨年度までは長期で担当したクラスを卒業まで見届け、今年度からは新たな学年の担任に戻った。長期…
スマホとタブレットに子どもが“負けていく”現場から 今、子どもたちが静かに壊れていくのを見ている。 ICT教育を否定するつもりはない。GIGAスクール構想の理念にも共感している。一人ひとりの学びを支えるツールとして、タブレットは可能性に満ちている。そ…
今年度、教育実習を担当した学生が、春からうちの学校に入職した。それだけでも嬉しいことだが、自分にとってはある種の責任も感じる。 彼女(仮にA先生とします)の育て方について、正直、いま悩んでいる。 私の新任教員へのスタンスとしては、「失敗するの…
「私立の先生って、自由でいいですよね?」 教育関係者や保護者から、そう言われることがあります。確かに、教員一人ひとりに任される裁量は広く、授業の進め方や教材の選定もかなり自由です。校風や教育方針に合わせて、子どもたちにどうアプローチするかを…
卒業生が保護者として戻ってくるということ 私が働いている学校は、わりと長い歴史のある伝統校です。そのため、卒業生が親となって子どもをこの学校に通わせることも珍しくありません。 もちろん、それはとてもありがたいことです。自分が通った母校に信頼…
教員の自由と、責任の話 私の勤務する学校は、かなり個性豊かな学校です。とにかく自由で、子どもたちの個性を大切にし、遊びや日常生活から得られる気づきを大切にしています。また、表現教育が多彩で、踊りや劇など、情操教育にも力を入れているのが特徴で…
私立って自由?厳しい?実はその両方です 私立小学校の教員の働き方って、実は学校によってずいぶん違います。教員の裁量が広い学校もあれば、逆にかなり細かくマニュアル化されている学校もあります。どちらが楽かは一概には言えませんが、新任教員にとって…
こんにちは。この度、このブログ「教員は教えながら、けっこう考えてる。」を始めました。 私立小学校で、教員をして20年になります。今は教務主任って立場で、授業のことや学校全体のこともちょっと考えつつ、でも基本は、毎日子どもたちと一緒にバタバタ過…