教員は教えながら、けっこう考えてる。

教えるだけじゃない、“考える先生”のつぶやき帳。

自由と育成の環境

私立って自由?厳しい?実はその両方です

私立小学校の教員の働き方って、実は学校によってずいぶん違います。
教員の裁量が広い学校もあれば、逆にかなり細かくマニュアル化されている学校もあります。
どちらが楽かは一概には言えませんが、新任教員にとっては、裁量が広すぎる環境もなかなか厳しいものです。

私のいる学校は、ありがたいことに裁量が広く、授業の進め方や指導法も教員に任されることが多いです。
その分、失敗にも寛容な風土があります。
私が新任の頃も、先輩や保護者に見守られ、時には叱られ、でも基本的には「育ててあげよう」という雰囲気がありました。

しかし、最近は保護者の目が厳しくなっているのも事実。
SNSでの情報発信や、保護者同士のコミュニティの影響もあり、
教員に対する期待値がどんどん高くなっているように感じます。

そうなると、新任教員の指導も「こうやったほうがいいよ」ではなく、
「こうしてください」という、より具体的で厳しいものにならざるを得ない場面も増えています。

他校の私立教員に聞くと、授業の進め方が完全にパッケージ化され、教員の裁量がほとんどない学校もあるそうです。
「そのほうが安心じゃないか?」と思うかもしれませんが、
果たしてそれで教員としての技術や経験が本当に身につくのかは疑問です。

教員も最初はみんな新任です。
いろんな失敗を経て、自分で考え、成長を願い、勉強していくもの。
私もそんなふうに育てられてきました。

だからこそ、今年の新任の先生たちにも、少しずつ自分のやり方を見つけながら成長してほしい。
その過程で、失敗を恐れずに挑戦できる環境を整えるのも、私たちベテラン教員の役割なのかもしれません。

そんなことを考えながら、今日も教室に立っています。