卒業生が保護者として戻ってくるということ
私が働いている学校は、わりと長い歴史のある伝統校です。
そのため、卒業生が親となって子どもをこの学校に通わせることも珍しくありません。
もちろん、それはとてもありがたいことです。
自分が通った母校に信頼を寄せ、その良さを知っているからこそ、子どもにも同じ教育を受けさせたいと思ってくれているわけですから。
ただ、正直に言えば、**「帰ってこないでほしい」と思うような卒業生保護者**も、残念ながら存在します。
どういうことかというと、
・「私はこの学校のことなら何でも知っている」と言わんばかりの態度 ・ 子どもの教育よりも、自分の学生時代の思い出や価値観に固執 ・ 学校が時代に合わせて変わろうとするたびに反発し、周囲を巻き込む といったタイプの方です。
実際にこんなことがありました。
学校が新しい取り組みを始めようとした際、その卒業生保護者が「そんなのはこの学校らしくない!」と騒ぎ始め、他の保護者にまで妙な噂を広めてしまったことがあります。
署名活動にまで発展し、周囲は完全に引いているのに、それに気づかない。
ちょっと残念でしたね
もちろん、学校に対する意見や要望があるのは理解できます。
でも、**「時代に合わせて変わるのは当たり前」**であり、それを受け入れることも大切なことだと思います。
私学は、保護者の理解と協力が不可欠です。
だからこそ、「対話」は必要ですが、変に扇動するような保護者には正直、お引き取りいただきたいのが本音です。
学校が変わらなければ、子どもたちの未来も変わりません。
それを理解してくれる保護者とともに、より良い学校をつくっていきたいものです。